お正月になると、親戚一同集まって囲うおせち料理。日本を代表する料理といっても過言ではありません。おせちの重箱には『めでたいことが重ねてやってきますように』という願いが込められています。重箱の中には普段は見慣れないような海の幸、山の幸などたくさん食材がぎっしりと詰まっており、そしてその食材にもそれぞれの願いが込められています。
ただ、おせち料理が普段見慣れない料理だからこそ何となく苦手意識のある方も少なくないと思います。しかしながら、めでたいのはそれぞれの食材の意味だけでなく、栄養価の高い食材がたくさん使われているという点にもあります。そこで、おせち料理を好きになるべく、食材の栄養価を見ていきましょう。まずは、子供から大人まで比較的食べやすい黒豆。
黒豆は良質なタンパク質が豊富で、大豆イソフラボンは更年期障害や骨粗鬆症に、黒の色素であるアントシアニンは目に良いとされています。また、コレステロールを抑えるリノール酸や疲労回復を助けるビタミンBも含まれています。次に田作り。田作りは小魚なのでカルシウムがとても豊富で骨を丈夫にしてくれます。
また、味覚を正常にする亜鉛などのミネラルがとても豊富です。昆布はカリウムやカルシウム、ヨードなどのミネラルが豊富で、カリウムは塩分の排出を促し血圧を下げ、ヨードは代謝をあげる作用があり、食物繊維も多く含まれています。他にもたくさんの食材がありますが、重箱の中には栄養がたくさん詰まっており、健康食としても見直されてきています。今年1年健康でいられるように、おせち料理からたくさんの栄養をとって欲しいものです。